毘沙門天
資産運用の考え方等がわかるよ
お待たせしました!
悪に立ち向かい財をもたらす毘沙門天の登場です。
目指せ亭主関白さんのご相談に、バシッとお答えします。
ところで、私、毘沙門天は最近しばしば起きている高利回りを謳って莫大なお金を集める詐欺あるいは詐欺まがい事件を、とても残念に思っています。
高利回りを謳ってお金を集める奴は勿論断罪しなければならないですが、
お金を預ける人も気をつけて欲しい!
大きなリスクのない高利回り商品なんて絶対にありません。
ましてや
高利回りを保証するなんて絶対にできないのです。
もし、そういう
非常に魅力的な勧誘を受けたら、詐欺あるいは詐欺まがいの話だと思って絶対に断ってください。
さて、目指せ亭主関白さんのご質問にお答えいたしましょう。
目指せ亭主関白さんのご質問は、
「FX(外国為替証拠金取引)に匹敵するような頑張ればどかんと儲かるような、そんな目新しい金融商品ってないでしょうか。」とのことです。
テレビのワイドショーでも取り上げていたようですが、
確かにFX(外国為替証拠金取引)で一時期大儲けされた方もいらっしゃいました。
しかしながら、例えば
今年の8月の円急騰局面では多くのFX(外国為替証拠金取引)投資家が大きな損失を被っており、また悪質な
FX(外国為替証拠金取引)業者とのトラブルも決して少なくありません。
目指せ亭主関白さんは
FX(外国為替証拠金取引)の
リスクをご存じの上で「頑張ればどかんと儲かる」とおっしゃっておられるのだとは思いますが、
FX(外国為替証拠金取引)は投資の仕方を間違えると非常にハイリスクの金融商品です。
また頑張って
どかんと儲けられる投資家は本当に一握りの能力、知識、経験のある方だけです。
むしろ大きく投資をし過ぎて多大な損失を被ってしまった方が多いと思います。
8月のサブプライムショックによる為替のぶれで、ポジションを強制決済されてしまった人も多いようね。為替のぶれに耐えられる範囲で、中長期で「スワップ(金利)」を取りに行くというFX(外国為替証拠金取引)の使い方もあるわ。
安定的にスワップを取りに行くには、安い時にポジションを作る必要があるけど、今のような円安局面では、なかなか厳しい気がするわね~、ま、でも、いつどんなタイミングで円高が来るかわからないから、勉強しておくに越したことはないわね!
数年前のことになりますが、商品先物の会社にいた方がおっしゃっていた「商品先物取引のお客様としての平均寿命は半年(半年たつと大損したりして手を引いてしまうこと)で、長くても1年。常にお客様を新規開拓してなくちゃいけない。」という言葉が印象的でした。
証券会社の株式信用取引でいえば、平均寿命は1年で、長くて2年といった感じでしょうか。
株式の信用取引は、委託保証金といわれる担保の約3倍までの取引が一般的ですが、商品先物取引は10倍から20倍、FX(外国為替証拠金取引)の場合は、100倍を超えるものまであります。100倍の場合は、価格が1%上昇すれば証拠金が2倍になりますが、1%下落したら証拠金をすべて失います。いずれにしても、借りたお金やレバレッジ(少額で多額に投資すること)を利用した運用は、資産運用とは言い難く、資産形成にはならないと思います。急がば回れで、堅実な資産運用を心掛けましょう。
目指せ亭主関白さんのご相談の「どかんと儲かるような、そんな目新しい金融商品」ですが、「どかんと儲かる」とは
どのくらいの利益を期待されているのでしょうか?
「どかんと儲かる」ですから、
運用をお考えの金額500万円で最低500万円くらいの利益を期待されておられるのでしょうか?
10年~20年といった長期投資であればそれは可能だとは思いますが、ご質問のニュアンスから判断すると、短期的な利益を求めておられるように見受けられます。
短期でどかん!と儲けるためには、目指せ亭主関白さまは、
非常に高い能力、非常に多くの知識、経験、そして大変な強運をお持ちでないとまず無理です。
短期的に非常に高いリターンを求める場合、非常に高いリスクを取る必要があり、どんなに頑張ってもそう簡単に達成できることはありません。
「目新しい金融商品ってないでしょうか。」とのことですが、何をもって目新しいとおっしゃっているのかはわかりませんが、
一般の個人の投資家が投資可能なまともな全く新しい金融商品はありません。
まあ、最近
大阪証券取引所に上場した上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(中国の上海50指数に連動するETF(上場投資信託))は目新しい金融商品ですが、全く新しい金融商品というわけではなく、上海株式に投資する方法は以前からありました。
仮にまったく新しい金融商品が出たとしても、どんな金融商品であろうと高い
リターンを求めれば、大きな
リスクを取る必要があり、さらにそれを
短期で達成しようと思ったらさらに大きなリスクを取る必要があることを肝に銘じてください。
どんなに頑張っても非常に可能性は低く、むしろ大きな
リスクを取っている分大きな損失を被る可能性が高いと思います。
厳しい言い方をすれば、
「頑張ればどかんと儲かる」といった安易な考えはやめて、そのエネルギーをご自分の本業のお仕事に費やした方が結果的に収入が増える(儲けられる)可能性が高いでしょう。
ただ、投資をしてはいけないということでは全くありません。
有価証券、外貨建商品といった、リスクの高い金融商品は資産形成に有効であると考えています。
しかしながら、
一般の投資家がそれらに投資する際には守った方が良い原則があり、以下に提示します。
①まず、ご自身の運用ニーズを把握し、それに見合ったリスクの範囲内で投資をしましょう。
ライフプラン、現在の金融資産額、運用期間、今後の資金計画、リスク許容度などを
把握しましょう。
②リスクとリターンの関係を認識しましょう。
高いリターンを望めば、高いリスクを取らなければなりません。
③資産配分アセット・アロケーション)の重要性を意識しましょう。
リターン(投資成果)の9割以上は資産配分次第で決まると実証されています。
この場合の資産とは、同じような動きをすることによって分類された金融資産のことで
日本株式とか米国債券といった金融資産がそれにあたります。
(個別の銘柄ではありません。)
④分散投資を心がけましょう。
分散投資はリターンを安定させる(リスクを軽減する)方法です。
性格や値動きの違う複数の資産に分散投資することで、リターンの安定化を図ります。
資産の選び方、配分比率などによって、リスクの調整が可能です。
⑤長期投資を心がけましょう。
長期投資により、リターンの安定化を図ります。
⑥金融商品の投資コスト、リスクを十分に認識し、理解できない金融商品に投資するのは
やめましょう。
以上が原則です。
有価証券や外国為替への投資をする際には常にこの原則を守り、
長期的な視点で安定的に資産形成に努められることを私毘沙門天はお勧めしています。
目指せ亭主関白さんの資産状況を拝見すると、
有価証券、外貨建商品といった
リスクの高い金融商品はお持ちでないことからも、そういった金融商品への投資経験はおありでないかもしれません。
まずは、投資の勉強をしながら、そして先述した
原則を守りながら500万円を元手に当初は基本的な
有価証券、外貨商品等への投資を始められたらいかがでしょうか?
その後、投資の知識、経験が増えるに従って投資対象商品もお金も増やしていかれたら良いと思います。
短期で大儲けを狙う投資はほとんどの投資家が失敗します。
目指せ亭主関白さんはもしかしたら「投資の天才」かもしれませんが、
私毘沙門天は短期で大儲けを狙う投資はお勧めしません。
元本500万円を個別資産別に分散投資するのは現実的にはかなり難しいものです。市場分散、通貨分散、資産分散など分散する対象が増えるほど単位あたりコストは高くなる傾向があります。それを可能にしてくれるのが投資信託ではないでしょうか?