毘沙門天
資産運用の考え方等がわかるよ
子持ち姫さま、こんにちは。悪に立ち向かい財をもたらす毘沙門天です。
子持ち姫さまからのご相談は
「息子さんの大学入学用に6年間解約できず効率よく増える運用法を教えてほしい。」という内容です。
私にも高校3年生と中学1年生の娘がおり、教育費には頭がいたい。子持ち姫さまのお気持ちは、子を持つ親としてとてもよくわかります。
さて、子持ち姫さまは
有価証券など
リスクの高い金融商品への投資経験はないようですので、まず以下に一般の
投資家が投資をする際に守った方が良い原則を初めに記したいと思います。
①まず、
ご自身の運用ニーズを把握し、それに見合ったリスクの範囲内で投資をしましょう。
ライフプラン、現在の金融資産額、運用期間、今後の資金計画、
リスク許容度などを把握しましょう。
②リスクとリターンの関係を認識しましょう。
高い
リターンを望めば、高い
リスクを取らなければなりません。
③資産配分(アセット・アロケーション)の重要性を意識しましょう。
リターン(投資成果)の9割以上は資産配分次第で決まると実証されています。
この場合の資産とは、同じような動きをすることによって分類された金融資産のことで、
日本株式とか米国債券といった金融資産がそれにあたります。(個別の銘柄ではありません。)
④分散投資を心がけましょう。
分散投資は
リターンを安定させる(
リスクを軽減する)方法です。性格や値動きの違う複数の資産に
分散投資することで、
リターンの安定化を図ります。資産の選び方、配分比率などによって、
リスクの調整が可能です。
⑤長期投資を心がけましょう。
長期投資により、
リターンの安定化を図ります。
⑥金融商品の投資コスト、
リスクを十分に認識し、
理解できない金融商品に投資するのは
やめましょう。
以上の原則を守られて投資をされることをお勧めします。
鬼コメントに一言!「理解できない金融商品に投資するのはやめましょう。」って言ってるけど、「理解できるものだったら何でもいい」とは言ってないわよね。資産を預ける金融機関選びを第一ステップにすれば、悪質な詐欺に出会う可能性は低くなるわ。
毘沙門天じゃ。「100万円投資すれば毎月9万円の配当金」という非常に美味しい話なのが「詐欺」だとあまりにわかりやすいんじゃよ。良いかね?大手銀行の1年定期に100万円預けて年間の利息が3500円ほどじゃ。10年満期の国債を100万円購入して年間の利息が1万円ほどじゃ。この二つの商品はいずれも安全性が高いと思われるローリスク金融商品じゃが、これより高いリターンが期待できたらリスクもそれらよりあると考えてほしいんじゃよ。だいたい、「●天」がまともな会社であれば、もっとはるかに安い配当(金利)で金を集められる(金を借りられる)はずじゃろうが!「100万円投資すれば毎月9万円の配当金」を払えるんだったら、人に教えずに自分の金だけでやった方が良いじゃろうが!「●天」のような美味しい話があったら、まず元金が返ってくるかどうかを考えなければ絶対にダメじゃ!鬼も金棒だけじゃなく、金融についてちゃんと勉強せい!
続いて、子持ち姫さまの運用ニーズと、投資に関するプロフィールを見てみましょう。
さて、子持ち姫さまのご相談をもう一度確認させていただくと、「6年間解約できない状態で運用して一番効率がいいものを教えてください。」という内容です。
今回のご相談には大きなポイントが2つあり、1つは
「運用期間は6年間」であるということ、もう1つは
「一番効率のいい運用を教えて欲しい。」ということです。
ご相談にお答えする前に、日本の投資家が投資でき
る6年満期の金融商品の中で一番リスクが少ないと考えられるのは
6年後に償還がくる国債で、その今日現在の利回りは
複利利回りで年1%強です。これが運用期間6年の、もっともローリスク・ローリターンの金融商品とお考えいただいていいと思います。それを踏まえた上でご相談にお答えいたします。
まず、最初のポイント「運用期間は6年間」ということについてお話します。
一般的に、
「有価証券等に投資する際お勧めしている長期投資」というと5年以上の投資と考えられています。そういう意味では、「運用期間は6年」ということであれば「
有価証券等に投資する際お勧めしている長期投資」が可能な投資期間ということになります。
しかしながら、
投資開始時期の投資期間は6年でも、たとえば投資開始から2年経過したら残りの投資期間は4年、4年経過したら残りの投資期間は2年ということになってしまいます。残りの投資期間が2年となるともはや短期の運用になってしまい、
有価証券等リスクの高い金融商品での運用には向かなくなってしまいます。
有価証券等
リスクの高い金融商品での運用は、長期運用における平均の年間
リターンは高いものが期待できますが、
分散投資をして
リスクを抑えたとしても、それぞれの
年ごとのリターンにはかなりバラツキがあり、ある年はマイナスのリターンになることも十分にあり得ることです。
もし子持ち姫さまが先述した6年後に償還が来る国債での運用のような、年
複利利回り1%強といったローリスク・ローリターンでの運用では物足りなくて、
リスクは増えても高い
リターンを志向され
有価証券等での運用に踏み切られたとしても、
少なくとも4年後つまり残りの投資期間が2年を切った頃には、
有価証券等
リスクの高い金融商品での運用から、
定期預金などリスクの少ない金融商品での運用に切り替える必要があります。
今の段階で切り替えの必要を検討しておいても、4年後に必ず切り替えなければいけないというわけではないから、気持ちを楽にして運用してくださいね。子持ち姫さまは、定額預金と定期預金も、現在資産としてお持ちですし、これからの6年間で、もしかするとお仕事がうまく行ってもっと余裕資金ができるかもしれませんし!長くにわたって相談して行けるアドバイザーと出会えるといいですね。
続いて、2つ目のポイント「一番効率のいい運用を教えて欲しい。」についてですが、投資理論の世界においては、効率のいい運用とは
リスクの割に高い
リターンの運用を指します。子持ち姫さまのおっしゃる「一番効率のいい運用」とは、多分
一番リターンの高い運用を意味されているんだと思います。
運用(投資)においては、
リスクと
リターンはおおよそ比例する関係にあるため、
高いリターンを追求しようとする場合、高いリスクを取らないと無理です。子持ち姫さまの運用ニーズや投資に関するプロフィールから鑑みますと、
高いリスクを取って高いリターンを追求されることはお勧めいたしません。
6年間という比較的長期の運用期間があるとはいえ、運用期限のあるご資金であること、子持ち姫さまが投資のご経験がないことなどから考えると、6年後に償還が来る国債か、あるいは
変動10年の個人向け国債で運用されることを私はお勧めします。
理解できない金融商品には投資するなっていうけれど、「100万円投資すれば毎月9万円の配当金」という、あまりにもわかりやすい「●天」ってのも、詐欺だったわけでしょ。理解できる商品だって、危ないものってあるんじゃない???(疑惑のまなざし・・・・)