福禄寿
資産運用の考え方等がわかるよ
こんにちは、福禄寿です。
まず、FXの仕組みやリスクについては、2007年9月10日更新の毘沙門天の回答をご一読下さい。その詳細が非常に分かりやすく書かれています。
また、「まりちゃん」様のご質問の「
FX業者の選び方」と「取引をする上で気をつける点」の回答は、私こと福禄寿よりとても詳しく、「
FXの神様」と言われる弁財天にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
では、ちょっとおじゃましますわよ、弁財天です。
FXの業者を選ぶ上で知っておかなくてはいけないこと、確かにあるわね。
FXには、大きく分けて、下の2つの種類があります。
① 公的な市場で行われる取引所為替証拠金取引(くりっく365)
② 非取引所為替証拠金取引(店頭取引)
業者の数でいうと、②の方が、圧倒的に多いです。
①くりっく365の取り扱い業者は、14しかありません(2008年7月現在)。詳しくは、くりっく365のHPで確認してください。
⇒
くりっく365公式ホームページ-FX(外国為替)
そうね、①と②の一番の大きな違いは、税金ね。
①のくりっく365は雑所得として区分されますが、申告分離課税が適用され、
税率は一律20%です。ですが②は、
雑所得として区分され、総合課税で、税率が所得により異なり、
最高税率は約50%です。
また、①のくりっく365は、もし、使っている業者が破綻しても、投資家がくりっく365で保有しているポジションは原則として未決済の利益を確定すること、他の業者にポジションを移管することも可能です。また、取引所に預託された証拠金は原則として全額返却されます。
ですが、
②の業者が破綻したときは、未決済の利益について確定できない可能性がありますし、証拠金の保全について、各業者へ確認が必要です。
「まりちゃん」さんが取引の融通面だとか、金利だとか、取り扱い通貨の豊富さを望まれるとしたら、①よりも、②の方がメリットが大きいけれど、業者の破綻の
リスクが気になるとか、税金は面倒なのはイヤ!ということでしたら、①の業者から選ばれるのがよいでしょう。
②の業者の中から選ばれる際は、信託分別管理されている業者なのかどうかは、必ずチェックしてください。
さて、現実問題、「まりちゃん」さんの
運用金額は300万円、元本割れの許容が10%までということを考えると、
FXで
レバレッジを大きくかけていくのはなかなか難しいわね。
スワップ金利(スワップポイント)などを考えずに、通貨変動幅だけでシミュレーションすると、元金300万に対して10%の値下がり(30万円)をしてしまうラインは、
レバレッジを4倍としたとき・・・
・預託証拠金100万円、
レバレッジ4倍=通貨変動幅-7.5%
・預託証拠金200万円、
レバレッジ4倍=通貨変動幅-3.75%
・預託証拠金300万円、
レバレッジ4倍=通貨変動幅-2.5%
レバレッジ10倍としたとき・・・
・預託証拠金100万円、
レバレッジ10倍=通貨変動幅-3%
・預託証拠金200万円、
レバレッジ10倍=通貨変動幅-1.5%
・預託証拠金300万円、
レバレッジ10倍=通貨変動幅-1%
レバレッジを10倍以上にしてしまうと、すぐに許容範囲の下落幅を超してしまうことがおわかりになられると思います。(通貨下落幅-1%なんて、数時間で起こりえる幅よ!)
また、
300万円あるからと思って300万円を委託証拠金に入れてしまうと、いざという時に追加の証拠金を差し入れられなくなってしまいます。余裕資金を残して取引するのが、とても大事なポイントです。
恵比寿さんです。「まりちゃん」さんは現在会社にお勤めで、現役としてがんばっておられますよね。お金の変動に毎日注意を払っている時間はあまりないのではないですか?だとしたら短期売買による利益よりもじっくりお金を育てる長期投資を優先したほうが、お金にも自分の生活にも健全ではないでしょうか。
毘沙門天じゃ。FXにも長所はある。手数料やスプレッドなどの取引コストが銀行の外貨預金などに比べてかなり安いのは長所だと思う。だから長期分散投資の対象金融資産の一つとして、たとえば米ドルの短期金利商品を5000ドル保有したいと思った時に、5万円証拠金を入れて円売り米ドル買いのポジション5000ドルを長期で保有するという使い方は悪くないと思う。取引コストを下げるのもリターンを上げる方法の一つじゃからのう。信頼のおける業者を選ぶ必要があるのは勿論じゃがな。
「取引する上で注意する点」は、たくさんあるけれど、まず守っていただきたいのは、
・余裕資金を持っておくこと
・まりちゃんさんの場合は、レバレッジを低めにすること
・業者はひとつではなく、複数の業者と契約をしておくこと。(システム障害リスクを回避するため)
FXは、もしかしたら、初めは簡単と思うかもしれません。怖いのは、儲けはじめた後にあります。自分の「欲」との戦いです。このあたりのことは、福禄寿がぴしゃりと下で言っているので、ぜひ読んでください。
では、くれぐれも気をつけて取引されてくださいね~~~!
さて、ご質問に対するほとんどの回答を弁財天にしていただきましたので、ここで終わっても良いのかもしれませんが、折角ですから、この福禄寿が
FXや為替や資産運用について思うことを書き加えさせていただきます。
まず、
FXについてですが、これは
レバレッジを利かせることによって証拠金の何十倍もの取引ができます。したがって、わずかな金額でも短期間に大きな儲けを手にすることもできる一方、
想定外の変動によって短期間に大きな損失を被ることもあります。
ですから
FXは投資ではなくて投機と言えます。
投資と
投機の違いについては、
2007年5月10日更新の回答をご参照ください。
投機やギャンブルは、勝ったり負けたりすることが楽しく、経済の活性化にも一役を買っているわけですが、最終的に勝つことはとても難しいものです。
たとえ最初はうまくいっても勝つにつれて欲も膨らんでしまって、なかなか勝ち逃げはできません。また、一度負け始めると、これもまた諦めきれずにズルズルと大敗してしまうこともあります。ですから、
投機やギャンブルで資産形成は不可能と思って間違いありません。
アメリカの著名な「
投機家」であるジェシー・リバモア(1877-1940)は、3度の破産を経て、一時数百万ドルの資産を作り名声を博したものの、その後も破産して、1940年「自分の人生は失敗だった」との遺言を残してピストル自殺をしています。取り返しがつかなくなることのないように、
投機やギャンブルは、娯楽ですので、生活資金には手を付けずに限られた資金で楽しみましょう。
「まりちゃん」さんは日本円での投資をお考えのようですが、外貨での運用も考えられます。しかしその場合為替が問題になってきます。
その変動を予想することは、債券相場や株式相場の予想に比べても非常に難しいとよく言われます。それは、投資家の人気による需給の他に、貿易などに伴う為替取引や各国の政策的な介入や思惑も影響することが多いためと考えられます。
しかし、米ドルやユーロのような大きな通貨圏の通貨で、債券や株式を利用して長期にわたって利息や配当を受けて運用することは、資産運用においてとても有効な手段です。
たとえば、
現金資産300万円を、100万円と1万ドルと5000ユーロに分けて運用を始めて、それぞれの通貨ごとに安全かつ効率的に運用することを考えます。その途中には、為替の変動もありますが、資産残高の計算は、いちいち円換算にせず、○○○万円と●万ドルと××ユーロという形で資産の変動を捕らえることが良いと思います。
そしてその投資期間が長ければ長いほど、為替変動よりも、利息や配当金の再投資収益の方が資産全体のパフォーマンスに貢献する形になります。また、3通貨で運用することで為替
リスクを分散することもできると思います。
最後になりますが、
投資は、「まりちゃん」さまの趣味であるマラソンと似ています。マラソンはペース配分が大切です。投資においては、それぞれの投資家の
リスク許容度に応じて、それぞれの投資家のペース配分(
リスク許容度に応じたアロケーション)が決まってきます。ハイ
リスクを取れない投資家が儲かりそうだと思ってハイ
リスク商品に手を出して失敗することがよくありますが、これは調子が良いからといってペースを上げるとすぐに苦しくなって結局良いタイムが出せないマラソンと似ています。
このペース配分を守り続けることが、どちらも良いパフォーマンスにつながります。また、頑張ってスキルアップすることで、マラソンはペースを上げることも可能になり、投資においてはハイ
リスクハイ
リターンにアロケーションをシフトできます。
「まりちゃん」さまにおかれましても、ご自身のペース配分を把握した上で、現在の日本株式の運用を軸に
ポートフォリオを作って、長期に継続することをお勧めします。
過去の関連相談
じゃん鬼です。「さよならだけが人生さ」って、かっこよく消えるのは映画だけの話なんだね。