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恵比寿 寿老人 大黒天 毘沙門天 布袋尊 福禄寿 弁財天

相談者プロフィール

心配症さん
44歳・男性

●同居している家族

妻、小学生

●職業

非上場企業会社員
 会社の規模・~1億円

●加入している年金

厚生年金

●加入している保険

生命保険、医療保険

●世帯年収

~700万円

●1ヶ月のお小遣い

本人:5万円
配偶者:?

●住宅

自己所有マンション
ローン:1800万円

●資産状況

定期預金

●証券口座

持ってない

●運用金額

~100万円
原資:預金

●趣味

読書
趣味への金額:5千円

●性格

几帳面、真面目

●読んでいる新聞

朝日新聞

●健康状態

病院にかよっていない

●元本割れの許容

~3%
2008年8月22日更新
資産運用を始めるにあたり絶対にやってはいけないことを教えてください。
資産運用というと、どうしても損をするというイメージがあります。専門家からみて、失敗したり損をする方法、これをすると必ず損をすることを教えてほしいと思います。つまり、これをしてはいけないということがまずは大事だと思うからです。成功する方法は不確実性だけど、失敗例は確実だから、自分の選択枝から削除できるからです。よろしくお願いします。

高い儲けを期待しすぎると失敗する!1点に集中せず着実が肝心

大黒天


資産運用の考え方等がわかるよ
はじめまして、「心配症」様。資産運用で失敗した話はよく聞きますね。

資産運用の鉄則を大黒天が教授しましょう。

まず、結論から言います。以下の8か条を守って運用をしましょう。

1.甘い儲け話に乗らない
2.借金して運用しない
3.集中投資しない
4.短期勝負しない
5.手数料の高い運用商品を買わない
6.仕組みが複雑な運用商品を買わない
7.マーケットの雑音に惑わされない
8.自分の本来の仕事をおろそかにしない

これは、大黒様のオリジナルではなく、現役の某ファンドマネージャーさんの言葉です。
でも、これは全て正しいことで、もし、資産運用に関する書籍などに目を通していただくと、殆ど同じようなことを書いています。
もし、このような鉄則について触れずに、すぐに1億円を作る方法であるとか、1日30分で大金持ちになる方法とかいったことが書いていたら、その本の通りに実践すると、大損してしまうかもしれないと思ってください。

「心配症」様は、資産運用は損をするイメージがあるようですが、一般的に損をしてしまうケースとして、高い収益(儲け)を期待しすぎて失敗するケースが多いようです。

毘沙門天のちょっと一言

毘沙門天じゃ。リスクとリターンは比例するような関係にあることを肝に銘じておいて欲しい。わかりやすく説明しよう。今日現在で大手銀行の1年定期預金の金利は年0.35%といったところじゃが、銀行の円預金は1000万円までの元本とその利息は預金保険法で保護されているので、それは非常にリスクの少ない運用対象じゃ。だから1年間の運用対象としては銀行の1年定期預金現行金利年0.35%がもっともローリスク・ローリターンの運用対象と考えられ、これ以上の高リターンを求める場合、求めるリターンが高ければ高いほどリスクは高くなると考えるべきじゃ。


弁財天のちょっと一言

弁財天だけど。損をすることを教えてとのことで、面白い着眼点だと思います。
ひとつ、念のために言っておくけれど、「これをやったらうまくいかない」と言われるようなことでも、相場と運次第では、大きなリターンを得ている人もいるっていうこと。偶然うまくいった人の言うことや、マスコミの言うことを信じてはいけないわ。


理念ばかりでは理解しにくいと思いますので、ここでは個人投資家が失敗した例として、ライブドア株への投資について検証してみたいと思います。

ライブドア株への投資は株式投資ですが、これはFXなども含めたあらゆる投資に対する「罠」についての警鐘が含まれていると思います。

あっ知っている!ホリエモンって人だろ。あの人うらやましいよね。
「会社からおい出されてもヒルズ族」
川柳のコーナーに投稿しようかな?


弁財天のちょっと一言

うまい!鬼に座布団一枚!


断っておきますが、大黒様自身はライブドア事件に関しては、特に関心も無いし、その是非についても何も申すところはありません。
それではライブドア株の投資について、順を追って説明していきましょう。

ライブドアの前身は堀江氏が立ち上げた「オン・ザ・エッジ」という会社です。
ホームページやシステムの制作を事業とした会社で、東証マザーズへ上場後、経営破綻した旧ライブドア社より営業権を取得するとともに、社名をライブドアと変更しました。
当然、この時は上場していたので株式を取得(投資)することは可能でした。
ITブームに乗り、会社の規模もどんどん大きくなってきているところでした。
ここで、投資するに当たって注意しなければならない点は何でしょうか?
まず、オン・ザ・エッジ社、またはライブドア社はまだまだ小さな会社であることを認識することです。いくら将来を有望視しても、売上は東証一部の上場銘柄に比べると、はるかに小さな会社で、何より、東証マザーズ市場に上場している銘柄であるということです。

この東証マザーズ市場というのは、まだ、売上が少なかったり、あるいは赤字の為、上場基準を満たしていないけれども、将来性があると見込まれた会社が上場するところで、あくまで東証1部上場の基準は満たしていないということです。つまり、将来大きな会社へ発展して、所有する株式も値上がりする可能性もありますが、世の中の変化などで、株式の値段が大きく下落したり、あるいは倒産などしてしまう可能性もあるということです。

これはハイリスク・ハイリターンの投資ということになります。

その後、市場で注目を浴びたのが、1対100の株式分割を実施した時です。これは持っている株式の株数が100倍になるというものです。株式数が増えても、会社の価値は変わっていないので、株価は100分の1になり、株主(投資家)としては結果的に何ら価値は変わりません。

しかしながら、当時(2004年12月25日に1対100の分割を実施)は株数が増えても、株券を印刷して、実際に株式市場に流通するのに1ヶ月以上かかっていました。そのため、あるはずの株式の99%は売るに売れず、代わりに買いたい人も株式不足のためなかなか買えない日々が続きました。
この結果、2004年12月24日に222,000円だった株価が2005年1月20日には1,802,000円(100分割しているので実際は18,020円)と一ヶ月弱で8倍以上になりました。

その後、株券が流通し始めた2月末には262,000円(100分割しているので実際は2,620円)と高値の6分の1以下まで値下がりしました。個人投資家は毎日上がり続けるライブドア株を見て、たとえ特殊要因による一時的なものであるとわかっていながらも、投資をしていました。最後に誰かがババを引くことになるのでしょうが、それはいつなのかは後でしかわかりません。本質を見失った短期のマネーゲームへ参加した見返りは、大きな損失だったといえるでしょう。


その後、注目を浴びたのが、2004年のプロ野球への参入騒動でしょう。

マスコミへの露出が多くなり、ライブドア社への世間の注目が高くなりました。ここで注意が必要なのは、マスコミへの露出度と企業の業績は全く関係がないということです。ただし、経営者を直接知るのにはいい機会でしょう。
その後、2005年2月にはニッポン放送の株を35%取得。4月にはフジテレビとの間で和解が成立して、ライブドアの所有するニッポン放送株全てをフジテレビへ売却しました。同年8月には衆議院の解散に伴う総選挙において、広島6区から無所属で立候補するも、落選。そして、2006年1月に証券取引法違反容疑により、ライブドア本社が東京地検特捜部による家宅捜査が行われ、ライブドア社も同年4月に上場廃止となりました。
ライブドアへ投資した方には退職金の多くをつぎ込んだ方もいたようで、投資のありかたが世間の話題となりました。ここで問題なのは、ライブドア社に投資をしたことではなく、老後の大切なお金をたった一つの会社の株式に集中投資をしてしまったことです。

毘沙門天のちょっと一言

毘沙門天じゃ。リスクの高い金融資産への投資でも、長期分散投資を心掛ければリスクが軽減すると考えられている。実際、例えば世界の年金や退職金の基金といった公的資金あるいは公的資金に近い資金も、リスクの高い金融資産に長期分散投資をして、相対的に高いリターンを追求しているんじゃよ。


弁財天のちょっと一言

この前、知り合いで自分の資産の殆どをある新興市場のひとつの銘柄に投資をして、1/20なったと嘆いていた人がいるけれど、その人が明るく笑って言えるのは、「まだ自分でお金を生み出せる」年齢だからなんだと感じたわ。まあ、1/20は、さすがに驚いたけど。
若いうちから少額でも資産運用をして、取り返すことのできる金額で失敗をする経験は、とっても大事だと思うわ。そのうち、大きな金額を手にしたときに失敗せずにすむものね。心配性さんはまだ44歳、「絶対に損をしない投資」を考えると、リターンは限られてしまいます。時間はたっぷりあるのだから、少しだけ積極的な運用をしてみていいと思うけど。積極的って言っても、上の例のような1/20になるような新興市場の銘柄に一極集中、ということを勧めているのではないわよ!


東京証券取引所のホームページを見ると、現在東証一部に上場している会社数は1740社、二部は465社、マザーズは198社です。この他にもJASDAQ、大証などを合計すると4000社にもなります。もちろん、海外も含めるとその数は膨大となります。投資先がこれほどたくさんあるのに、たった一社、もしくは数社だけに集中投資をすることはリスクが高くなります。一時ブームとなったベトナム株投資などもこの類で、世界の株式市場の1%にも満たない国への、過度の投資配分は危険だと言えるでしょう。分散投資、国際分散投資の効果や重要性は、このコーナーの七福神の神様が丁寧に解説しているので、バックナンバーを確認してみてください。

確かに、短期で株価が8倍になったことを考えると、うまくやれば資金が大きく増えるのではないかという錯覚に陥りがちになるのももっともです。
現在のような低金利下で毎年10%の利回りが出たら、大変な好成績と言えるでしょう。ところが、資金を2倍にあるいはもっと儲けようと考えてしまうと、リスクを負って、短期勝負をやってしまいがちです。

デイトレードがうまくいかないのも、目先の動きやニュースに惑わされて、投資の鉄則・原則を無視した無理な投資、つまり投機をやってしまうからです。私たち専門家は正しい投資、資産運用を「健全な投資」「健全な資産運用」と言います。欲にまみれて、儲けばかりを考えてしまうと、その代償は大きくなるということを肝に銘じて欲しいものです。


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