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話題の日経リンク債は債券ではない!

恵比寿(正木)
恵比寿 :ところで、最近またとんでもない商品が販売されているね。お客さんで、某証券会社から、日経平均連動型の米ドル建ての投資を勧められましたと相談された。ドル元本確保型ファンドっていうんだけど。

大黒天(広砂)
大黒天 :数年経ったら、ドル元本は必ず確保という商品かな。

恵比寿(正木)
恵比寿 :そう、ドル元本確保型だから安心なので、ポートフォリオ全部をこのファンドにしましょうって言ってきたところがあるらしいんだけど。この営業重視はどうなんだろうねって感じだね。

寿老人(石原)
寿老人 :同じように、仕組債を買ったお客さんがいるんですよ。反対したのだけれど。

毘沙門天(田中)
毘沙門天:たしか、日経リンク債ですよね。

布袋尊(村上)
布袋尊 :大手損保の代理店までが販売しているようです。

弁財天(長壁)
弁財天 :こういう商品を投資家の適合性を考えず扱っているのは、困ったものね。
恵比寿(正木)
▲恵比寿(正木さん)

恵比寿(正木)
恵比寿 :現時点での日経平均のボラティリティが40いくつあるわけだけど、期間2年でとか、半年でとかで、年利クーポン5%。計算してみると、発行体がどれくらい儲かっているか!

大黒天(広砂)
大黒天 :中身を検証すると相対的にはお客さんにとって条件が悪いですよね。

恵比寿(正木)
恵比寿 :お客さんに払うのは、年率5%で、半年間しか持たないっていうことは、最大2.5%だろう。

寿老人(石原)
寿老人 :そうね、絶対値が。

恵比寿(正木)
恵比寿 :日経平均が下がったらノックインになる仕組みだよね。1万2000円くらいだっけ、今のところ。

布袋尊(村上)
布袋尊 :2月に設定になるのは、日経平均が7000円くらいだったと思う。

寿老人(石原)
寿老人 :下からノックイン掛けるから、あれだけ仕掛けられるんだよ。

布袋尊(村上)
布袋尊 :半年ぐらい前に、1万2000円から1万3000円ぐらいに設定していますね。1万7000円から1万8000円で日経平均が止まっていた時に。

福禄寿(鷲見)
福禄寿 :一瞬タッチして、投資家に評価損を負担させて、業者だけ儲かった。

毘沙門天(田中)
毘沙門天:だから、ハイリスク・ローリターンでしょう。

寿老人(石原)
寿老人 :お客さんが気がついてないですよね。ローリスクだと思っているんで、それが大きな間違いなんです。

大黒天(広砂)
大黒天 :社会的に問題にならないですね。数が少ないのかな?。お客さん、静かですね。

福禄寿(鷲見)
福禄寿 :新聞の記事も小さいですし。

毘沙門天(田中)
毘沙門天:日本の投資家がそういうものを買ってる割合自体がまだ少ないんでしょう。個人投資家がそんなに沢山買っているわけじゃないので。
バブル時代の生命保険会社の変額保険のように、多くの人が買っていれば社会問題にもなるんでしょうけれど。

恵比寿(正木)
恵比寿 :でも退職金2000万もらって、日経リンク債1000万買いましたという人もいるんだよ。
年5%と表面利クーポンがよかったので買って、ノックインされた途端に、その退職金2000万の中の買った部分が、どれくらいとんでしまったか!

寿老人(石原)
寿老人 :売り出されたのは最近ですから、証券取引等監視委員会が入って、そのチェックの中で問題にするっていうことは、それはあるでしょう。でも、きわどい商品が多いということは、日本はみんなでやれば怖くない主義なところがまだあるわけだ。

福禄寿(鷲見)
福禄寿 :投資信託では手数料が幾ら、信託報酬は何%ですよって話さなきゃいけないでしょう。でも、表面利率5%だけど、私たちは実は手数料10%とってるんですよって、そんなことは言わないでしょう(笑)。

毘沙門天(田中)
毘沙門天:お客さんは、そんなにリスクがあるとは思わなかったとかいっている。
例えば、いつでも売れますか?とお客さんが質問すると、いつでも売れますって答えると言うんだよ。
でも、幾らで買い取るかは、マーケットの実勢だっていうことをお客さんには話していない。もし買い取りますだけで、終わっている説明だったら絶対問題になるね。SECでね。
弁財天(長壁)
▲弁財天(長壁さん)

弁財天(長壁)
弁財天 :今話を聞いていて思うんですけど、IFAの人たちのコンサルティングはやっぱり証券会社や、郵便局、銀行で行うのとはだいぶ違うと思うんです。
営業のための商品紹介をしないから。中立に判断できるのが安心ですね。

寿老人(石原)
寿老人 :実際問題、営業マンが2桁に近いクーポンを出すと、お客さんはすぐに乗っちゃうね。
それに、債券っていう名前をつけるのがよくないんだよ。債券というのは、元本が戻ってくると思っている人が99%だからね。
元本が戻らないやつは債券と言わないようにしてほしいんだよね。債券は、利回りが計算できなかったら、債券と言わないの。これが定義だよ。

恵比寿(正木)
恵比寿 :素晴らしい説明だよ。

寿老人(石原)
寿老人 :リンク債を債券のように言うから、よくないんだ。これは債券じゃないって言わなきゃ駄目だよ。

毘沙門天(田中)
毘沙門天:仕組債もそうだし、仕組預金もそうだよね。

弁財天(長壁)
弁財天 :届け出に対してネーミングの規定とかっていうのはないのかしら。
例えば、これは債券という表現が使えるけど、これはできません、という規範があればいいのに。

恵比寿(正木)
恵比寿 :ガイドラインみたいなものはあるのだろうけど、まだ、追いついてないんじゃないですかね。

寿老人(石原)
寿老人 :金融業者としての基本姿勢上の問題だよね。
今は販売している金融界の方から監督官庁へ情報を入れている状態なので、投資家のほうからは聞いていない。
だから、資産の宝船の七福神が情報を発信しないと世の中の人はわからないのよ。監督官庁は、消費者側の発想はしないですよね。

恵比寿(正木)
恵比寿 :少なくとも、今販売されている商品には、危ないものが結構あるわけですよ、現実問題として。日経リンク債であっても、ちゃんと理解できたら、買ってもいいんです。

布袋尊(村上)
布袋尊 :日本人って、元本保証とか高利回りとかいう言葉にすごく弱いんだよね。

恵比寿(正木)
恵比寿 :弱い、弱い、ものすごく弱い。

福禄寿(鷲見)
福禄寿 :元本保証って投資家が安心する言葉の一つだよね。
さっきのドル建て元本保証もそうだけど、ドル建てで例えば10年後に元本を保証されても、その間の金利がとれてないんだから、実はマイナスだっていうのに気がついてないんですからね、債券のイメージが悪くなってますよね。

布袋尊(村上)
布袋尊 :そこにリスクがあることも全然わかってないんです。

恵比寿(正木)
恵比寿 :最近は元本保証っていう言葉を使わなくなってきたじゃない。元本確保だからね。

福禄寿(鷲見)
福禄寿 :元本確保するために、リターンをかなり犠牲にしているという部分がわかってもらいたいね。

毘沙門天(田中)
毘沙門天:保証しているのは、発行体であるってこともね(笑)。

寿老人(石原)
寿老人 :返ってくると思っていたら、発行体だけがつぶれちゃったりして。

恵比寿(正木)
恵比寿 :発行体がつぶれたら、何もならない。

寿老人(石原)
寿老人 :そうです。そういうこともすでにお客さんに説明したら、売れなくなっちゃうんでしょうね、きっとね。現在は金融商品取引法の規定で元本リスク、市場変化に伴う価格変動リスクなどの説明責任はかなり厳しく規定されていますよね


※ノックインとは
リスク限定型投信(日経リンク債含む)のように、一定の株価水準を決め、その後の株価がその水準を下回らない限り、
償還時の元本と利回りが保証される商品において、一度でも株価が水準を下回ると、利回りの保証がなくなる現象をノックインといいます。
ノックイン後は償還額が株価に連動します。


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